伊方3号機 発送電きょう開始 22日フル稼働
四国電力は15日、12日に再稼働した伊方原発3号機(愛媛県伊方町、出力89万キロワット)で、使用済み核燃料を再処理して取り出したプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料を使うプルサーマル発電と送電を開始する。
四電によると、伊方3号機は13日早朝に核分裂反応が安定して続く「臨界」に達しており、14日は原子炉内の核分裂の状況や運転データを測定し原子炉の性能を確認する検査を実施。順調に進めば15日にタービンを起動させ、午後1時半~2時ごろに発電を再開し、発電機と送電系統をつなぐ並列操作を行って電力の供給を始める。
発送電開始後は出力を徐々に上げて調整運転し、22日からはフル稼働で運転を続ける。国の原子力規制委員会による最終的な検査を受け、9月7日にも営業運転を開始する見通し。